完成した本をいかに活用するか。
広報・PRを仕掛けるタイミングや仕掛け方についてご説明しています。
本は「作ったら売るもの」と考えない
例えば、社内の人が読者となるのであれば、印刷したものを直接配布することもできます。顧客が読み手になるのであれば、郵送で配布するという方法を採ることもよくあります。
また、もともとつながりのない不特定多数の人々に伝えたいとしても、全国一律に頑張って流通させなくてよい場合も多々あります。専門的な内容になればなるほど読者層が限定されてきますから、広範囲での書籍流通の意味は弱くなります。
このように、広報・PRを目的として本を作る場合、単純に「本づくり=一般販売するもの」と考えず、本には「配る、渡す」などいろいろな活用の仕方がある、ということを意識しておくとよいでしょう。
広報・PRとしての本づくりにおける、もう少し具体的な目的を整理しましょう。ここでは大きく次のような目的が挙げられるのではないでしょうか。
①【本を読んでくれる人を増やす】本を読んでもらうことで、著者が該当テーマについての深い知見・ノウハウを持っていることを知ってもらう。または、本の中で紹介する課題(社会課題、他)を知ってもらう。
②【本のことを知る人を増やす】本のテーマとした領域において、知名度を高めたい・ブランドを確立したい。本を読んでもらうというよりも、書籍や著者の存在を知ってもらうこと・紹介してもらうことで認知を広げる。